ニードルポイントってどんな刺しゅう?クロスステッチとの6つの違いとは?キットや詳細についても解説

ニードルポイントという刺しゅうについて、みなさんご存じでしょうか。「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」という方が多いかもしれません。ニードルポイントは、ウール糸を使って刺しゅうするので、見た目も出来上がりもほっこりとした温かみがあるのが特徴です。

そこで本記事では、ニードルポイントがどのような刺しゅうなのか、またクロスステッチとの6つの違いなどについて解説したいと思います。

ニードルポイントって?

ニードルポイントとは、キャンバスと呼ばれるちょっと固めの粗い目の生地にウール糸を使い、1目1目、全体を刺していく刺しゅうになります。仕上がりが、もこもことした感じでふっくらと厚みがあるのが特徴です。

クロスステッチとの6つの違い

では、ニードルポイントとクロスステッチの違いはどのようなところにあるのでしょうか。いまから、3つの違いについて説明します。

ベースの生地が違う!

まず、ベースの生地が違います。クロスステッチでは、ジャバクロス、アイーダと呼ばれる専用布、もしくは縦と横が均一に織られたリネンなどを使用します。一方、ニードルポイントでは、キャンバスと呼ばれる固めの粗い生地を使います。

キャンバスはマス目が正方形でメッシュ状になっており、シングル、ダブルの2種類があります。また1インチあたりの糸の本数を、クロスステッチでは「カウント」と表現しますが、ニードルポイントでは「ゲージ」で表現します。

初心者向けのキットなどで使用されるキャンバスは、シングルキャンバスが多いようです。

使用する糸の種類が違う!

ニードルポイントで使用する糸は、主にウール糸になります。代表的なものとしては、イギリス・アップルトンのクルーウェル・ウール糸があります。ウール糸を使用するため、仕上がりがふっくらとして暖かみがあります。そのため秋冬の季節の刺しゅうとしても楽しめます。

技法が違う!

また技法としては、ハーフクロスステッチやテントステッチなどを用います。ハーフクロスステッチは、クロスステッチの半分だけの技法で/////で進みます。糸をあまりつかなわいため、経済的ですが、ゆがみやすいのが難点です。テントステッチは、表はハーフクロスステッチと同じですが、裏側の糸のわたり具合がバスケットのようになるので、ゆがみにくくしっかりとします。

初心者向けのキットでは、ハーフクロスステッチのみで仕上げているものが多いようです。

針が違う!

クロスステッチではクロスステッチ針を使いますが、ニードルポイントではウール刺しゅう用の針を使用します。タペストリー針、毛糸とじ針とも呼ばれることがあります。クロスステッチ針との主な違いは、針穴の大きさになります。毛糸の風合いを損なわないように大き目の穴が開いています。

使用用途が違う!

ウール糸を使うため、しっかりとした、ふんわりと厚みがある立体感のある仕上がりになります。そのため、オーナメント、タペストリー、バッグや小物、クッション、椅子の座面など生活雑貨や家具に使われることが多いです。

クロスステッチは、主に絵画的な感じで、飾ることを目的にしている場合が多いでしょう。

制作の時間がクロスステッチより短くて済む!

ニードルポイントでは、ハーフクロスステッチという技法を使うのですが、お気づきの通り斜めに刺すだけなのでサクサク進んでしまいます!そのため、クロスステッチに比べても制作時間が短くて済むのです。クロスステッチは大変そう…と思うかたにもおすすめです!

どんな人におすすめ?

ニードルポイントにおすすめの人はこんな人です。

  • クロスステッチほど時間をかけずに作品を完成させたい人
  • ウール刺しゅうに挑戦してみたい人
  • クロスステッチにちょっと飽きたから、別のジャンルに挑戦してみたい人

ニードルポイントが学べる本やキット

ニードルポイントについて、クロスステッチとの違いを説明しながら解説しました。クロスステッチよりかかる時間が少なくて済むため、やってみたいと思うかたもいるかもしれません。そこで、ニードルポイントのキットや本を紹介します。

ポーチが作れるキットで、キャスキッドソンの定番バラ柄の可愛いデザインで初心者におすすめ!

ウィリアム・モリスなどイギリスの伝統柄などが掲載されており、クラシカルなニードルポイントの図柄が満載

クッションなど大きなものを作りたい場合のキットです。猫柄が可愛い!

株式会社 フェリシモのクチュリエでも 北欧の花と実を描く テキスタイルみたいなニードルポイントポーチの会 キットの取り扱いもあるので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

筆者も以前クチュリエのキットを体験して、ニードルポイントの楽しさを実感したうちの一人です。

ウールのふわふわに癒されるニードルポイントをやってみよう!

本記事ではニードルポイントについての紹介や、クロスステッチとの6つの違いなどに関して説明してきました。クロスステッチに似ているような技法のため、初心者の方にも取り組みやすいニードルポイント。ウール糸の風合いなども楽しめるので秋冬の時期にもおすすめです。

ウールのふわふわに癒されるニードルポイントにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。