クロスステッチというと縦糸と横糸が均等に織られている専用布をイメージする方が多いと思いますが、専用布以外にもクロスステッチできるということをご存じでしょうか。
クロスステッチできる布の種類を知っておくと、用途によって使い分けができるので作品のバリエーションが広がりますよ!
そこで本記事では、クロスステッチができる布の種類や、おすすめの布について紹介します。
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まず初心者の方におすすめの布は、ジャバクロスやアイーダといったクロスステッチ専用布になります。専用布はまさにクロスステッチのために作られた布なので、×が刺しやすいようになっているのが特徴です。
ジャバクロスは、布がやわらかく刺しゅう枠にはめやすいでしょう。
アイーダは糊がきいており、固めのものが多いので刺しゅう枠が必要ないことも。
名称の違いはありますが、作っているメーカーが違うだけで専用布には変わりないため、どれを使うかは入手しやすいもの、あるいは図案に記載されている指定のものを使うと良いでしょう。
カウント数が異なると布目の大きさも変わってくるので購入する際は注意してください。一般的に良く使われるのは14カウントの専用布になります。
クロスステッチ用語 カウントってなんだろう?コットン素材のクロスステッチ専用布の他には、リネンもあります。リネンなら何でも良いということではなく、縦横の比率が1:1になっているものを選ぶようにしましょう。
また刺しゅう布のメーカーから、クロスステッチ用のリネンも出されているのでそちらを使うのもおすすめです。
こちらはドイツの刺しゅう布メーカーのツバイガルト。14ctはカシェルという名前になります。
こちらは同じくツバイガルトのベルファースト、カウントは16ct。
ナチュラルな生地になるためリネンにクロスステッチするのも人気がありますが、刺し場所がわかりやすいアイーダやジャバクロスと違って、リネンは自分で布目を数えないといけないため、初心者にはやや難しくなります。
そのため、リネン素材にクロスステッチするのはある程度慣れた、中級者向けだと言えるでしょう。
「クロスステッチを日常に使うものにも刺しゅうしたい」というときは、アイーダや専用リネンだと見た目や価格の面でも使いにくいこともあるででしょう。
「洋服や既製品の巾着にクロスステッチをしたい」、そういう場合におすすめなのが、抜きキャンバスです。抜きキャンバスはクロスステッチしたい布の上に重ねて、クロスステッチするだけで同じように刺繍できる布となっています。
抜きキャンバスにも種類があり、しつけしてステッチするタイプ、シール状になっていて貼り付けるタイプ、水に溶けるタイプなどがあります。 使いやすいものを選んで刺しゅうしてみましょう。
シール状になっており、しつけがいらないはるはるキャンバス
水に溶けるので、刺し終わった後に抜きキャンバスを抜く必要がないソルブルキャンバス
クロスステッチ専用として、テープタイプもあります。テープタイプの幅2㎝程度のものは、ワンポイントや名前を刺しゅうして巾着やタオルなどに縫い付けるのにぴったりです。
テープには幅広の物ものもあります。この場合はベルプル金具と組み合わせてベルプルにしたり、タペストリーにしたりと活用できるでしょう。サイドの仕立てがいらないため手軽です。
最後に紹介するのは半製品です。あまり聞きなれない言葉かと思いますが、仕立てが苦手な人が多いステッチャーさんにとっては、救世主的存在になるでしょう。
バッグやティッシュケースなどに、すでに仕立てられた状態のものに刺しゅうする部分がついているので、刺しゅうさえすればすぐ使えるという優れもの。少しお値段が貼る場合もありますが、クロスステッチの手作り感あふれるものを使いたいという場合はぜひ使ってみてください。
本記事では、クロスステッチができる専用布や洋服などに刺しゅうできる方法などについて紹介しました。どちらかというと、飾って楽しむというイメージの強いクロスステッチですが、抜きキャンバスや半製品などを使えば実用的なものにだって刺しゅうできるのです。
みなさんも、クロスステッチの布の種類について知って、ぜひ色々なものをに刺しゅうして楽しんでください。