引越しや転勤が決まったら、小学生の子供がいる場合は転校の手続きが必要になってきます。しかし「いつ頃学校に連絡したらよいのか」「どのような手順を踏めばいいのか」と悩んでしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
引越しの準備が始まると荷造りや物件探しでドタバタしてしまって、手続き関係は後回しになりがちです。しかし、直前過ぎる連絡は、学校や担任の先生に対して失礼になってしまったり、子供のクラスメイトとのお別れを惜しむ機会を奪ってしまうことになるでしょう。
そこで本記事では、引越しで小学校を転校することが決まった場合に学校にいつ連絡するのか?適切なタイミングと必要な手続きについて解説します。
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引っ越すことが分かり次第、担任の先生に連絡を入れるようにしましょう。猶予がある場合は1か月前までには先生に伝えられれば、先生やクラスメイトの心づもりが出来て良いでしょう。
急な転勤の場合は、あまり時間がないのですぐに学校に連絡を入れた方が良いでしょう。直前に言うのは迷惑もかかり、先生やクラスメイトにも心象が良くないので避けてください。
連絡する時は連絡帳に「〇〇日に△△へ(住宅購入、転勤)のため引っ越すので、お手続きをお願いします」と書くと良いでしょう。後日、先生から必要書類などを渡されて、子どもが持ち帰ります。
先生に報告する前に、いつ頃にクラスメイトに報告するかを子どもと話し合っておくと良いでしょう。周囲に早くから言いたくない場合は、先生に「子どもの精神面への影響を考慮して、2週間前まではクラスメイトに伏せておいてください」など相談もできます。
我が家の場合は、新居への引越しで比較的時間に余裕があったので、先生への報告は1か月ほど前でしたが、あまり早くに報告して何らかの影響があると良くないと考え、クラスメイトには2週間前に伝えてもらえるようにお願いしました。
普段仲良くしてくれているママ友へは学校に連絡を入れるのと同時期くらいにSNSで連絡しました。知り合い程度の方には特に連絡は入れなかったので、子どもづてに聞いて連絡をくれた方もいました。
引越しの連絡を入れると、お別れ会などを企画してくれることも多いでしょう。しかし、今はコロナ禍ということもあり、大人数で集まるのも気が引けたので親しい方以外は連絡しないという手段を取りました。
登校最終日は帰りの会が終わるくらいに、袋を持参して親も教室に行ったほうが良いでしょう。クラスの前で見ていると、子どもとクラスメイトの最後の別れの様子なども見れます。後、図工で作った作品や、色紙やお手紙など、意外と持ち帰るものが多かったりするので子どもだけだと大変です。あと、担任の先生への挨拶も忘れずにしましょう。
大体転校する時はクラスでお別れ会を開いてくれます。そのため、プチギフトなどが必要かどうか悩む方も多いと思います。今まで我が子も含めて5,6人転校していきましたが、誰もギフトは用意していませんでした。
最近は何もしないのが主流のようですが、地域差もあると思うので心配な方は先生に相談すると良いでしょう。
先生へは今まで指導していただいた感謝の気持ちも込めて、菓子折りを持参しました。公務員ですが菓子折り程度なら受け取っていただけるようです。
因みに先生への菓子折りは引越し先、福岡の定番土産、めんべいにしました!
転出、転入の際の必要な手続きについて紹介します。それほど複雑な手続きはないので安心してください。
転校の際に必要な手続きは、役所に転出届けを出すことです。転出届を出していないと学校から
- 在学証明書と教科書給付証明書
がもらえないので気を付けましょう。転出届自体は転出日の14日前から自治体に届け出できるので、荷造り等でバタバタする前に前もって済ませておいた方が良いでしょう。
また、転出届を出すときに児童手当と医療費助成の手続きも同時に済ませておきましょう。
引越し先の自治体で、転入手続きをすると「転入通知書」が交付されるのでそれと、前の学校でもらった書類を持って転校先の小学校へ持参します。まとめると、
- 転入通知書
- 在学証明書
- 教科書給付証明書
の3点が必要になります。我が家の場合ですが、教育委員会などへの連絡はしなくても大丈夫でした。
転入手続きの際に、児童手当と医療費助成の手続きも済ませておきましょう。
転校先の学校名が分かっている場合は、事前に連絡を入れておくと挨拶に行った際にスムーズに対応してもらえるでしょう。我が家の場合は、連絡をせずに突然転校先の小学校に行ったので、事務の方がかなり慌てていて申し訳なく思いました。
「事前に連絡をしなくても大丈夫」とのことですが、クラス決めなどの都合もあると思うので事前に学校に連絡を入れておく方が親切だと感じました。
学校への挨拶に子どもを連れていくかどうかですが、できれば一緒に行った方が、子どものも転校先の学校の雰囲気などをつかめるので良いでしょう。
教科書の採択が転校して変わる場合があるので、事前に調べておくと良いでしょう。地域名+「教科書採択」で検索するとわかります。教科書が違う場合は、習っていない単元なども出てくる場合があります。その場合は、きちんと新しい担任の先生に伝えておくことで履修漏れがないように対応してもらえるでしょう。
体操着や文房具など大体は使いまわしが可能です。新たに必要なものがないかを、新しい学校に挨拶に行った際に聞いておいて、準備しておけば子どもも不便に感じずに済むでしょう。
いよいよ登校1日目ですが、できれば保護者が付き添ってあげたほうが良いでしょう。子どもにとっては、転校は人生における一大事とも言ってよいことです。不安と期待で胸がいっぱいになっているに違いありません。
また、自己紹介する場合がほとんどだと思うので、緊張しなくて済むように事前に言うことを考えて、練習しておくと安心です。
急な転勤や引越しの場合は、ショックを受けて、一番環境やメンタル面の影響が心配になるのが子どもです。親も荷造りなどでドタバタしがちですが、出来る限り子どもの気持ちに寄り添ってあげるようにしましょう。
なるべく不安を取り除いてあげて、新生活が楽しくなるような雰囲気を作ってあげると、子ども自身も楽しい気持ちで過ごせるようになります。また転校してしばらくは、悩みごとがないかどうか子供の様子に気を配るのも大事ですね。
保護者として転出・転入の際の手続きをスムーズに済ませて、子どもが早く馴染めるように協力してあげましょう。