クロスステッチ針にも色々な種類があるのをご存じでしょうか。使う刺しゅう糸の本数によって使用するサイズが異なるので、適切なサイズを使うようにしましょう。また同じように見えるクロスステッチ針ですが、微妙に違いがあります。この記事では、クロスステッチ針の種類とメーカーをご紹介します。
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刺しゅう用の針と言って思い浮かぶのが「クロスステッチ針」「フランス刺しゅう針」の二つです。どちらも刺しゅう用の針なのですが、違いをご存じでしょうか。刺しゅう初心者の方で「とりあえず刺しゅう針だから良いだろう」と適当に買ってしまう場合もあるかもしれませんが、専用針でないものを使うととても刺しゅうしにくくなるので要注意です。
クロスステッチ針とは目数を数えながら布目の間を刺すクロスステッチに最適な針で、先が丸くなっているものになります。また布割れしにくいのもの特徴です。針穴は大き目なので刺しゅう糸を複数本通すことができます。
フランス刺しゅう針とは先がとがっていて、目の詰まった布にデザインのラインを刺すのに適した針です。先が尖っているため布通りがスムースです。
クロスステッチのパッケージを見ると号数(サイズ)が書いてあります。一般的に号数が小さいものは針穴が大きく、複数本取り用、号数が大きいほど針穴が小さくなり少ない本数取り用になります。例としてルシアンのクロスステッチ針を表にしてみました。
号数 | 25番糸の使用本数 | 欧米規格 |
16号 | 12~18本 | No.18 |
18号 | 8~12本 | No.20 |
20号 | 6~10本 | No.22 |
22号 | 4~6本 | No.24 |
24号 | 2~3本 | No.26 |
26号 | 1~2本 | No.28 |
だいたいクロスステッチ図案やキットでは25番刺繍糸を2本取りで使うことが多いので、24号を買っておけば大丈夫でしょう。 しかし、号数(サイズ)はメーカーにより微妙に違いがあるので、よく確認するようにしてください。
クロスステッチ針を販売しているメーカーと入手先に関して以下に紹介します。基本的に25番刺繍糸2本取り用、14~16カウント対応のものを記載します。
COSMOのクロスステッチ針、針穴が大き目で糸通しがしやすそう。24号~26号がまでの針が入っていて、手元に置いておくと色々な図案に対応できそうです。
世界のDMCのクロスステッチ針。サイズ24は14~16カウント、2本取り用です。個人的にちょっと針が太めに思います。
針の産地として名高い地、広島を代表するチューリップの針は、マニアの人に人気があります。布通りがとても良いです。小さなガラス瓶に入っていて見た目の可愛さもおすすめです。
誰もが一度は見たことのあるパッケージではないでしょうか。クロバーの針は手芸店でも大体置いてあるので一番入手しやすいでしょう。
手芸用品のメーカー、清原のサンコッコークロスステッチ針は便利な針週のケース付きになっています。24号から18号までのアソートになっています。
刺繍の老舗越前屋さんにもオリジナルクロスステッチ針があります。私はこちらの針を使っています。細めの針で、布通りが良くて使いやすいです。
色々なメーカーのクロスステッチ針を紹介しましたが、同じ号数(サイズ)であっても針穴の大きさ、針の長さ、針の太さなどが微妙に違います。どれが使いやすいかは好みもあると思うので、いくつか気になるメーカーを使ってみるのも手です。
また入手のしやすさも考慮したほうが良いでしょう。手芸店では取り扱っていなくてネットでしか入手できないものもあります。
普通の布にもクロスステッチできる抜きキャンバスを使う際は要注意です。普通の布のため、針先の丸いクロスステッチ針だと布の通りが悪く、刺しにくい可能性が高いです。そのため、抜きキャンバスを使う時はフランス刺しゅう針を使うことをおすすめします。ただ、糸を割ってしまう可能性が高くなるので、その点だけ注意して刺しゅうしてください。
今回はクロスステッチの針のメーカーやサイズについての話題をお届けしました。意外とたくさんのメーカーの針がありますが、初心者のうちは図案に何本取りかが書いてありますので、それに対応した針を使えば大丈夫です。クロスステッチに慣れてきたら色々なメーカーの針を使って、手に馴染むものを見つけてください。
クロスステッチをする上で大切なのは布や糸を割らないことです。刺しゅうの出来栄えに関係してきますので使いやすいクロスステッチ針で刺しゅうすると良いでしょう。