クロスステッチの裏側はどうなっている?縦に揃えた方が良いのかを解説します

らびさん
らびさん

クロスステッチの裏側ってどうなっているの?縦と横が混ざっても大丈夫?

nekoriri
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クロスステッチに慣れてくるとだんだん裏側が気になってくるよね~ちょっと説明するね。

クロスステッチにある程度慣れてくると今度は裏側がどうなっているのか気になってきませんか表の作品はたくさんアップされていますが中々裏を見る機会はないので、今回は裏側がどうなっているのかを実際の写真と共に解説していきたいと思います!

いきなり結論!慣れるまでは裏は気にしなくてもOKです!

もう最初から結論を言うと、初心者の方の場合は慣れるまでは裏側が縦に揃うかなどを気にせずに刺しましょう。とりあえず、表のステッチに慣れることが先決です。ある程度数をこなして、慣れてきたら裏側を気にすると良いですね。

と言うのも、フレームなどに入れて飾る時って裏側を見せることがないのです。なので、多少揃ってなくても大丈夫かなと思います。

でもやっぱり気になる…!という方のためにクロスステッチの裏側がどうなっているのかお見せします!

1色刺しの場合の裏側はこうなっています!

これは刺している途中の図案の裏側なのですが、ほぼ裏糸が縦糸にわたっている状態です。横糸は糸が足りなくなって替えた時に糸を留めた所です。「横糸も気になる!」という場合は糸を留める時に縦糸に留めると綺麗に縦になるでしょう。

1色でベタ刺しの場合は一番裏糸がきれいに縦にわたると思います

複数の色の場合の裏側はこうなっています!

これは複数色の場合です。1色刺しの時より糸替えが増えるので若干ごちゃついた印象になりますね。

斜めになっているところはマス目が飛び飛びになっているところです。飛び飛びの場合でも縦糸にこだわる場合、上下を刺すなど、縦にわたるように刺せるのですが、この図案の場合は1目なのでそのまま刺しました。

裏糸が縦にわたる刺し方を解説

一段目、まず左下から右上に向けて同じ方向に刺し進みます。同じ色が続く場合は一つ一つ×はしません。

上の写真の裏側です。裏糸が縦に並んでいるのが分かります。

二段目は注意が必要です。一段目とは反対の向きから針をいれて刺し進めます。

一段目  左下から右上

二段目  右上から左下

反対にしないと裏糸が縦になりませんので要注意です。

二段目が終わった所の裏側です。三段目、四段目と続く時は常に前の段と反対に刺し進めて下さい。斜めの/を刺し終えて反対の斜め \ で戻る場合も同様に刺しましょう。

裏糸を縦にわたすには最初が肝心!

裏糸を縦にわたすには実は最初が肝心です。 小さな貝殻の図案をサンプルで作ってみたので一緒に刺し順を考えてみましょう。 みなさんはどう刺しますか?  

考えるポイントは以下の二つです。  

どこから刺し始めるか?

何色から刺すか?  

…考えがまとまりましたか? 裏糸を縦にわたすコツは最初に図案を見て、ざっと刺す順番を予測することが大切です!  

刺し順を考える時のポイント2つ

1:多い面積の色の方から刺す

2:図案の端から刺す(この場合は左下)

この場合だとピンクのほうが色の面積が多いので、赤いところはマス目を空けてピンクの部分から刺します。また図案の端から刺すと縦糸がきれいにわたるでしょう。

実際に刺す順番を解説

まず一段目左からスタートして右へ進みます。

オレンジの矢印で二段目に進みます。今度は右から左へ進みます。

三段目左のみ青矢印の向きで残りは灰色矢印の向きで端まで進みます。

四段目は中央に三マス別の色があるため、ここは右側のニマスのみ刺します。

青矢印→灰色の順で進みます。そして五段目も四段目と同様に進みます。

六段目は右から左へ進みます。間に別の色がありますがここは一マスのため

そのまま刺すことにします。

再び五段目に戻ります。左から右へそのまま進みます。

五段目、×で戻ります。左端は残します。

四段目灰色矢印でニマス埋め、オレンジ矢印で戻ります。
五段目緑矢印で左の一マスを埋めます。ここは裏が斜めになります。

六段目左端オレンジ矢印の向きで刺し、七段目に上がって灰色矢印の向きで

左から右に刺します。

七段目右端は×を作り、八段目、右から左に向けて青色矢印の向きで三マス進みます。

九段目に一マスのにあるのでここは×を作ります。

八段目残りのニマスを青矢印の向きで刺します。ここで一度全てのマスを/で刺し終えました。後は戻るだけです!

八段目緑の矢印の向きで×を完成させます。

七段目オレンジの矢印の向きで×を完成させます。

六段目緑の矢印の向きで×を完成させます。

どんどん戻るだけです!五段目オレンジ、四段目緑で向きの矢印で降りていきます。

四段目は変則的なので緑、オレンジの順に刺します。

三段目も同じように刺して左端まで進みます。

二段目緑の矢印、一段目オレンジ矢印の向きで最初のところまで戻れば

完成です!後は色が違う部分を刺せば全部埋められます。途中斜めに糸がわたってしまうところも出てきますが、大体縦にわたると思います。

ただ、これはあくまでも私が考えた刺し順です。人によって色々なパターンがあると思いますので参考として捉えてくださいね。

(まとめ)慣れるまでは裏は気にしないでOK。ほとんどの作品は裏を見せません!

以上、クロスステッチの裏側はどうなっているのか。また裏糸を縦にわたす場合の方法などを解説しました。刺し方の図で見ると難しく感じますので、実際に刺してみると良いでしょう。筆者はいつも表を刺すときに、同時に裏の糸のわたり方もイメージしながら刺しています。  

クロスステッチで、裏の糸が縦にわたると良いという理由ははっきりとはしていません。しかしよく聞くのが、布目の伸びが縦方向より横方向のほうが伸びやすいので、布目を均一にするために縦方向に揃えたほうが良いからとか、また裏がボコボコしていると表に響いてしまい仕上がりが良くないからという理由が挙げられるようです。

結論としては、初心者の方は慣れるまでは裏のことはあまり気にせずに刺しても大丈夫です。縦に刺すことばかりにこだわるときっと疲れてしまうと思います。実はクロスステッチの作品の多くはあまり裏を見せることはありません。 額装や仕立ててしまうと裏を見せることはないからです。   裏を気にした方が良いのは、ベルプルやハンカチ、また仕立てが一枚の作品になりますが、初心者のうちは作品の完成を目指して刺すことのほうが大事になります。

最後に、おススメ本の紹介です。こちらの本では色々な作家さんの裏側が写真入りで記載されています。また刺し順の問題もありますので、もっと詳しく知りたい場合は参考になると思います。