【老後の住み替え】60代夫婦が郊外の戸建てから都会のマンションに引っ越した理由とは?

平成27年度の国土交通省の調査によると老後の住まいとして分譲・もしくは中古マンション購入する夫婦が近年増えています。30代くらいで郊外のベッドタウンに念願の一戸建てを購入したものの定年過ぎる頃には築30年……。

「このままリフォームして戸建てに住み続けたほうが良いのか?」「思いきって便利が良い都会のマンションに住替えたほうが良いのか?」

と悩んでいる方もいるかもしれません。筆者の両親も同じように悩んだ末に、近々住み慣れた戸建てを引き払い、新築マンションに引っ越すことを決断しました。そこで、今から両親のケースを元に60代夫婦が戸建てから都会のマンションに引越しした理由5つを紹介します。

ひらっち
ひらっち

\両親のスペック/

両親は60代で、郊外のベッドタウンの4LDK一戸建てを購入して33年間住んでいました。実家は駅からは徒歩20分程度、買い物や外出には車必須の地域です。引越し先は福岡市内の2LDKの新築マンションで駅からは少し遠いですが、マンション横にショッピングモールがある好立地です。

出典:平成27年度住宅市場動向調査(2) 一次取得・二次取得別の世帯主の年齢|国土交通省 

参照:https://www.mlit.go.jp/common/001135952.pdf

郊外の戸建てから都会のマンションに住み替えを決断した主な理由5つ

では早速、両親が住み替えを決断した主な理由5つについて紹介しましょう!

車に乗れなくなった時に買い物・通院に不便だから

両親が住んでいる地域は車がないと不便な地域になります。バスもコロナの関係で本数が激減。朝と夕方の通勤・通学時間帯以外は1時間に1本になってしまいました。そのため、今後免許返納などで、車に乗れなくなってしまった時に買い物・通院が不便になってしまいます。

一方、引越し先は市内でショッピングモールがすぐ隣にあるマンション。メディカルエリアも同じくマンションに隣接しているため、もし車に乗れなくなっても徒歩で行けます。

バリアフリーでない2階建て、リフォーム(建て替え)だと大変だから

実家は築40年の戸建てで、バリアフリーにもなっていない昔風の作りです。また2階への階段が狭くて急なこともあり、数年後には上り下りも大変になると想像できます。そこで、老後を見据えてリフォーム、もしくは建て替えをするとなると、それなりの費用・時間がかかると予想されました。

また戸建ての場合は庭の手入れやなども必要になってくるので、バリアフリーで庭の手入れも必要ないマンションを購入する決断しました。

町内会(組長)の負担が大きいから

現在住んでいる地域では町内会があり、さらに同じブロックの20軒ほどで組内が作られています。組内は交代制で、数年に一度回ってきます。組長になると、町内会の会議などに参加したり、グループに分かれて係活動があります。行事などの参加も必須です。

地域全体が高齢化していることもあり、免除などはありません。そのため病気や介護、年齢な問題があっても免除されずに無理してやっている人も。組長は高齢の人にはとってはかなり負担が大きく、そのことも理由の一つです。

子どもの近くに住めるから

実は筆者は昨年12月に福岡市内に引っ越しました。お互いに何かあっても、家族なら助け合えます。そのため子どもの近くに住みたいというのも大きな理由です。

終活に向けてダウンサイジングした生活をしたかったから

両親が心配していたのが、自分たちが亡くなった後の実家の処分についてでした。また実家には33年分の大量の荷物で部屋や倉庫が埋め尽くされていることもあり、元気なうちにできる限り荷物を減らしておくことで子供に迷惑をかけたくないという気持ちがあるとのことでした。

終活の一つとして、ダウンサイジングした生活をしたいというのも理由の一つです。

金銭的な問題はどうクリアしたのか?

さて、マンションの購入資金ですが60代後半のため、ローンを組むという選択肢はなく現金で購入しています。実家の土地を売却できたこともあり、金銭的な問題はクリアできたようです。

住み替えの際に大変だったこと2つとは?

一つ目はやはり不用品の処分でした。元々物を捨てるのが苦手な両親なので、実家には物がたくさん溢れ返っていました。しかも、4LDKから2LDKに引越すため、思い切った処分をしないと荷物が入らないことが予想されました。

けれども、いざ捨てるとなるとどうしても「もったいない」という気持ちが出てしまい、最初のうちは捨てるのを躊躇していました。そのため、半年ほど前からいる、いらないを慎重に検討して少しずつ荷物の処分を開始しました。体力的にも無理は禁物。長い時間をかけて少しずつ処分することで、かなり荷物を減らすことに成功しました。

二つ目は、実家の売却です。「今の時期に売れるのか」という不安を抱えてのスタートだったので、精神的にかなり消耗しました。幸いなことに、売却開始してから3か月程で買い手がついたのですが、不動産屋の話では平均すると1年程度はかかるそうなのでラッキーだったのかもしれません。

(おわりに)老後に住み替えをしたい場合は体力、気力のある60代がおすすめ

これまで老後の住み替えとして、60代夫婦が郊外の戸建てから都会のマンションに引っ越した理由について紹介してきました。まだまだ若々しいとは言え、いつ、何が起こるのかがわからないのが人生です。健康上の理由で車に乗れなくなる場合もあるかもしれない……。そのため、買い物や通院に困らない都会のマンションへの住み替えを決断しました。

しかし、不用品の処分や実家の売却には時間的、精神的、身体的にも負担がかかります。なので、もし老後に住み替えをしたい場合は、なるべく元気が良い60代の早い時期に決断することをおすすめします。